こんにちは、みなみです!
この記事は僕が他人も幸せなことが自分も幸せだということに気づいた、小学4年生頃のエピソード記事です。
クラスではじめて起きたいじめ。
いじめられていた通称ナカムーランはついに不登校になります。
ナカムーランとナカムーランのお母さんを交えたいじめ解決のための学活で、人生最大の勇気を振り絞るのです。
少なくても身の周りの人は不幸せではないようにしよう。
そう考えるようになった大事な出来事です。
クラスで〇〇菌発生
4年生になり、クラス替えは無く、担任の先生も変わり新学期がスタートします。
担任の先生は新任の先生で、男性の若い先生でみんなミルトンと読んでいました。
3年生からクラスも一緒なのでみんな仲が良く、お互いのことも少しずつ理解しているような仲でした。
そんな時、クラスに中村菌が発生します。
中村君が触れたものなどに中村菌がついて、それをみんなでタッチして、菌がうつったー。
というようなことをしていました。
この〇〇菌の話をすると、自分の学校でもあった。という人が多くいますが、ここから自体は大きくなっていきます。
中村君は、算数が得意で、クラスで一番水泳が早い子でした。
ただ、鼻くそを食べちゃったり、ふけが出てしまったり、少し清潔感がなく、小学4年生がターゲットにされてしまう条件が整っていました。
僕も鼻くそはもちろん、しょうがない部分もあるであろうフケも少し汚いものとして見ていたと思います。
ナカムーランと僕
僕とナカムーランは仲がいいわけではありません。
放課後遊んだこともなければ、休み時間に遊んだこともあまりなかったと思います。
ただ、同じスイミングスクールに通っていたので、毎週火曜日は練習前の体操や終わりのシャワーをしながら、テレビの話とかゲームの話はしていました。
中村菌が発生してからは、自分から積極的に中村菌のタッチの仕合をすることはなかったけど、回ってきた菌は誰かに移したこともありました。
段々ナカムーランの表情が暗くなるのは薄々感じてはいましたが、僕は学校でも少し話をしていたのでナカムーランの傷には気づいていませんでした。
いや。気づこうとしていなかったのかも。
ナカムーランは、プールの授業を休むようになり、プールの授業がある日は学校に来なくなりました。
スイミングスクールで会うと、ナカムーランとは変わらず話していましたが、気をつかいながら話していたと思います。
クラスのいじめが終わった日
ミルトンとの放課後
ナカムーランが学校を休む日が増えていたある日、
帰りの会が終わると、ミルトンから放課後職員室にきて欲しいと言われました。
帰りの準備をして、一緒に下校していた友達に先に帰っていいと伝えてから職員室に行くと、職員室ではなく、校長室と放送室の間にある誰も入ったことのない相談室という部屋に行きました。
誰も入ったことがない部屋に入れて少しテンションの上がっている僕に、ミルトンは何気ない会話をしてくれます。
最近野球はどうだとか、僕の兄と学校で話した話とか、そしてクラスの話に段々とグラデーションしていきます。
「みなみクラスでいじめがあるって聞いたんだけど、何か知っていることはある?」
ドキドキしました。
いじめと言われてはじめていじめと気づくのです。
いじめと気づいていても、いじめじゃないことにしているのです。
ナカムーランに中村菌中村菌といい、嫌な思いをさせていた。
だからナカムーランは水泳の授業を受けていなかったんだと思う。
俺もそれをやったことがある。
必死で止めたことはない…。
泣きながら正直に話しました。自分の罪を感じながら。
僕の話が一通り終わるとミルトンは、
「そっかー。もしかしたら止めるのはみなみでも難しかったのかもしれないけど、先生は相談して欲しかったなー。」
「明日、朝から学活をすることにしたから。
ナカムーランとナカムーランのお母さんも来るから。」
「話してくれてありがとね。また明日。さようなら。」
学級会議
次の日、朝の会が終わると1時間目が学活に変わることが告げられるとクラスでは歓喜の声が上がりました。
それが終わらなければ2時間目も学活になると聞きさらに歓喜します。
僕は今までのどんな出来事よりドキドキしていました。
小休憩を挟み、1時間目のチャイムが鳴り、ミルトンが戻ってきます。
「今日の学活はクラスのいじめについてです」
部屋が静まり返り、みんなが俯向いているのが、俯いてる僕にもわかりました。
「中村君のお母さん、中村君、どうぞ。」
後ろのドアからナカムーランとお母さんが入ってきます。
「最近ナカムーランが学校に来れない日があったのはこのクラスに来たくなかったらです。
このクラスでいじめられてるから学校に来たくなて休んでいました。」
「何か知っていることがあるひとは教えてください。」
静寂のクラスがより一層静かになります。
誰かが言わないといけない。自分が手を挙げないといけない。
僕は震える手を挙げ、ミルトンに指され、
昨日ミルトンに話したように、クラスで起きていたことを話します。
そして、加担しこと、止めなかったこと、何よりナカムーランを傷つけてしまったことを告げ、ナカムーランに謝罪をしました。
僕が泣きながらそう話すと、ナカムーランはありがとうと言ってくれました。
それから他のクラスメイトも発言をしてくれて、僕たちはみんなでナカムーランに謝罪をし、そして許してもらい、クラスのいじめが終わるのです。
他人も幸せが自分も幸せ
それからいじめは再発することなく、僕たちは仲良く過ごします。
僕はその事件の後のクラスが好きでした。
全員が幸せだったかどうかはわからないけど、不幸せではなかったと思います。
すごく安心しました。
他人が幸せでいてくれることがこんなにも自分にとって幸せなことなんだと。
人と関わらず生きるのは難しく寂しいものだと思います。
たくさんの人と生きていく中で、誰かが不幸せでなく、できることなら自分と関わることで少し幸せになって欲しいと思えたできことでした。