コラム

香川の仙人ばあちゃんが教えてくれたこと【自分を信じること】

こんにちは、みなみです!

この記事は僕に自分を信じることを教えてくれた香川の仙人みたいなおばあちゃん、慶さんとのエピソード記事です。

経営者でもあり、人格者である慶さんは多くのことを教えてくれました。

僕が自分自身を信じたいと思うようになったはここからです。

プロフィール記事

仙人ばあちゃん慶さん

香川県観音寺市にある、雅の里という招待制の宿泊施設がありました(現在は閉業)。

正確にいうと宿泊施設じゃなくて、慶さんの自宅で、そこに泊めてもらい、美味しいお食事を頂いたりしながらゆるりと過ごすような場所でした。

僕が雅の里と慶さんの存在を知ったのは、21歳の頃からお世話になっている山下さんという経営者からでした。

いつから連れていってくれるということで、慶さんの話をしてくれました。

香川県に仙人みたいなばあちゃんがいる。

家が県立公園の中にあって、7億円で建てた大豪邸。

慶さんに相談をするとみんな感動で涙が出る。

慶さんは2日に1回しか寝ない。ご飯も食べない…etc

・・・

・・・

嘘くさ!!!

尊敬している人が尊敬している人だからすごく会ってみたい、お話してみたい反面、盛り過ぎにも程があると。

人に相談すると泣いてしまうなんて、どれほど病んでるんだ。

心が弱いなー。

と少し尖り気味だった僕は思ってました。

運命のいたずら

慶さんに会うのを心待ちにして1年くらい経ったある日、その社長が雅の里に行こうと誘ってくれました。

ところが一週間前に、どうしても接待で連れていきたい人がいるから別のタミングにしてくれないかと言われ行けませんでした。

それから半年くらいが経ち、雅の里に行こうと誘ってもらいました。

飛行機を予約し心待ちにしていましたが、東京では珍しすぎる雪で雅の里に行くことはできませんでした。

そんなに会わせたくない??ってくらいタイミングが悪く、逆に運命じみたものを感じながら、やっとで慶さんに会いに行くことができました。

雅の里につき、慶さんのご挨拶をすませ、山下さんと軽く観光をし、仕事の話をしていました。

あっという間に夜になり、慶さんが作ってくれた夜ご飯を頂きます。

ご飯を食べながら、

慶さんの生い立ちや、会社経営をしていた頃の話、結婚の話、出産の話、離婚した話、人に感謝された話、騙された話、最近学んだこと、感じたこと…

たくさんためになる話をしてくれました。

今までたくさんのことを経験しているからこその、人徳が自分たちを包んでいるのを感じるほどでした。

あー。仙人なんだな。仙人って言いたくなるのもわかる。

そんな優しく大きな人でした。

なんで慶さんはこんなにも温かいのか。

その時の僕では到底理解できなかったし、今でも1わかってるのかくらいですが、本当にすごい人っているんだなと思いました。

「すごい人」みたいな抽象的な表現はあまり好きじゃないんですけど、慶さんはすごい人なんだというのはすぐにわかったし、話せばもっとすごい人なことがわかりました。

ないはずの悩み

食事も終わり、お風呂に入り夜10時を回った頃、

俺がいると話せないこともあるだろうかと、

山下さんが僕と慶さんが2人でお話する時間をくれました。

慶さんのいる居間に戻ると、

「待ってたで」と、そして

「あんたは悩みなさそやな」

僕はこの時、フリーランスの仕事が安定してきて、少しずつ挑戦の幅も広げられていて、確かに自分でも思い当たる悩みがありませんでした。

やばい。めっちゃ楽しみにしていた慶さんと2人でお話するチャンスがなくってしまう。

めちゃくちゃ焦りながらしどろもどろしてると、

「ま、ここ座りー」と

囲炉裏の横の座布団に座りながら慶さんとのお話はスタートしました。

僕がどんな仕事をしているか話をして、仕事のアドバイスをもらったり、仕事がうまく進んでる事は褒めてもらったりしていて、

そこでまた「何か悩みはある?」と

悩みがないと思っていた僕は急に1つの悩みが頭に浮かびました。

人には役割があると思っていて、

リーダーもいれば、サブリーダーもいて、縁の下の力持ちもいたり…

これは誰が偉いとかじゃなくてタイプとしてこういうのはあると思っていました。

僕はそれまでの人生の中でリーダータイプなんではないかと思っていました。

実際にリーダーをすることも多かったし、周りにも求められてることもありました。

当時、僕は同世代の経営者と知り合う中で、自分はリーダータイプじゃないかもしれない。

そんなことを思うようにっていました。

当時、20代若手経営者のコミュニティ(フリーランスも数人)で勉強会などしていました。

山下さんが発起人となったコミュニティで、

発起人でもある山下さんはリーダーであり、いうならば僕はそれを支えるサブリーダーでした。

年齢が周りよりも若い中でそれをするのは周りの目線がかなり気になっていました。

あんたはずるい

そんな話を慶さんにしていると、何故だか涙が溢れてきて。

今書きながら見ても、泣く要素ある?くらいの悩みなのですが、ないと思っていたはずの僕の悩みはどうやら僕の心に不安を与えていたらしいです。

リーダーじゃないかもしれない。

ずっとリーダーをしてきた僕にとってはこれまでの人生も崩れてしまうような、そんな気がしていたのかもしれません。

慶さんはこの話を聞き

「辛かったやろー。よく話してくれたなー。」

と温かい言葉をかけてくれて、その後に

「でもあんたはずるいなー。」というのです。

「あんたは本当は自分がリーダーじゃないなんて思ってないんちゃう?

だってそうやろ、今までの人生思い返してみー。

あんたがこの人輝かせたいなと思った人に光を当てたたらその子輝いてたやろ?

あんたは名前の通り太陽や。

あんたがリーダーするのを嫌がる人はあんたに嫉妬してるだけやで。

あんたはそれが嫉妬っていうのも気付いているのに、自分の役割をまっとうしようとしてない。

だからあんたはちょっとずるいわー。」

そんなことを言われました。心がスッと軽くなるのを感じました。

そして慶さんは、

「あんたは太陽や、あんたの感覚は間違いないから自分を信じなさい。

自分を信じればあんたの夢や目標は叶う。

自分を信じられなければ夢は叶わん。

自分を信じて生きない。」

また涙が止まらなくなり、

「今日があんたの新しい誕生日やで」

そう言ってくれました。

それから2時過ぎまでいろんな話を聞きました、恋愛の話、仕事の話、好きな戦国武将笑…

自分を信じること

慶さんが教えてくれたのは自分を信じること

きっとこれは僕だけじゃなく多くの人に当てはまるんだと思います。

慶さんは僕に僕を教えてくれて、そして信じることを教えてくれました。

2019年に慶さんは他界し、もう会うことはできないけれど、慶さんとの思い出や言葉は僕の中にしっかり生きています。

自分を信じて、自分の夢や目標を叶えたい。